1歳未満の乳児にハチミツを与えないでください。
ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから
1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって「乳児ボツリヌス症」にかかることがあります。
乳児ボツリヌス症とは
どうやって起きるの?
ボツリヌス菌は、海や川、土の中など自然界に存在している細菌です。
酸素がある場所では植物の種子のような「芽胞(がほう)」となり、低酸素で腸内の細菌が少ない1歳未満の乳児の腸内に入ると発芽、増殖して毒素を出すため、発症します。
大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常、何も起こりません。
一方、赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出します。
どんな症状が出るの?
- 3日以上の便秘(初期症状)
- 哺乳力の低下
- 泣き声が弱くなる
- 全身脱力
- 呼吸困難 …など
ボツリヌス菌は熱に強い
ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
一般的に、ハチミツは包装前に加熱処理を行わないため、ボツリヌス菌が混入していることがあります。また、ボツリヌス菌(芽胞)の耐熱性は120℃、4分以上とされており、通常の加熱や調理では死にません。
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- 2017年5月12日
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