熱中症は予防が大事!
- 熱中症は、適切な予防をすれば防ぐことができます。
- 熱中症になった場合でも、適切な応急処置により救命することができます。
- 一人ひとりが、熱中症予防の正しい知識をもち、自分の体調の変化に気をつけるとともに、周囲の人にも気を配り、予防を呼びかけ合って、熱中症による健康被害を防ぎましょう。
熱中症とは
熱中症は、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。
熱中症の症状
・めまいや立ちくらみ、顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん、筋肉の硬直(こむら返り)
・体のだるさや吐き気、おう吐、頭痛
・大量に汗をかく
・体温が高い、皮ふの異常
・呼びかけに反応しない、歩けない
・水分補給ができない
・意識障害
熱中症の予防
熱中症の予防には、「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です!
水分・塩分補給
※子どもや高齢者、障がいのある方は、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給をしましょう。
なお、アルコールは尿の量を増やし体内の水分を排出してしまうため、ビールなどで水分の補給はできません。
外出時の準備
・日傘や帽子の着用
・日陰の利用、こまめな休憩
※汗を吸収してくれる吸水性に優れた素材の服や下着を着ましょう。また、太陽光の下では熱を吸収して熱くなる黒色の服は避けましょう。
熱中症になりにくい室内環境
・扇風機やエアコンを使った温度調整(設定温度28度以下、湿度60%以下)
・室温が上がりにくい環境の確保(こまめな換気、遮光カーテン、すだれなど)
体調に合わせた取り組み
※熱中症の発生には、その日の体調が影響します。
前の日、あまり寝ていなかったり、朝食を抜いたりした状態で暑い環境に行くのは避けましょう。風邪などで発熱している人や下痢などで脱水症状(*)の人、小さい子どもや高齢者などは熱中症を起こしやすいので、暑い場所での運動や作業を控えましょう。
*脱水症状とは、発熱や下痢・おう吐、運動などによる激しい発汗などにより、体内の水分や塩分が大量に失われた状態のことです。脱水症状になると、頭痛やめまい、体のだるさなどの症状が現れ、重症になると意識を失うこともあります。
小さい子どもは屋内での熱中症にも注意
小さい子どもは、汗腺をはじめとした体温調節機能が十分に発達していないため、気温が皮ふの温度より高くなったときに、深部体温が上昇し、熱中症を起こしやすくなります。
また、気温が高い日などに散歩をする場合、身長が低い子どもは、地表面からの熱の影響を受けやすく、注意が必要です。子どもの顔が赤かったり、ひどく汗をかいたりしているときには、涼しい場所で十分に休ませましょう。
熱中症になった時の処置は・・・
涼しい場所へ移動させる。
衣服をゆるめたり、体に冷たいタオルをあてたりするなどして、体を冷やす。
水分・塩分を補給する。
※自分の力で水を飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
- 2016年7月6日
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