B型肝炎はどんな病気?
B型肝炎ウイルスによっておこる肝炎で、長く肝臓にすみついて、肝硬変や肝臓がんをおこします。
非常に感染力が強いウイルスで、感染経路はB型肝炎を持った母親からの分娩のときに子どもにうつったり(母子感染)、唾液や体液(汗や涙)などでの感染があります。
症状
肝炎になると、発熱、下痢、食欲不振、疲れやすくなって黄疸(おうだん)が出ます。ただし、症状が軽い場合もあります。
重症になると?
劇症肝炎と呼ばれる状態になり、意識障害が出て、生命が危険になります。劇症肝炎は重い合併症を引き起こすことが多く、多臓器不全の病態となり、肝臓病の中でも死亡率がきわめて高いです。
予防するには?
B型肝炎ワクチンで予防します。
B型肝炎ワクチンで予防できる病気
B型肝炎、将来の肝臓がん
日本では、母親がB型肝炎キャリアの場合は、生後1週間以内に産科施設でB型肝炎予防用の免疫グロブリンを接種します(健康保険適用)。母親がキャリアでない場合は、生後2か月からワクチンの接種をしましょう。また、十分な免疫を獲得するには2回目まででは不十分で、3回目の接種が大切です。
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- 2016年9月28日
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