子どもの応急手当
やけど
自宅での対応は?
- 流水や氷水で10分以上冷やす。(流水は強く流さない。)
- 衣服を脱がさないで、そのまま急いで冷水をかける。
- 水ぶくれはつぶさないで、消毒した布でおおい冷やす。
- 水道の水をかけられない場合は、冷たいタオルで冷やす。
- 水ぶくれがある時や、触ると痛い時は、ガーゼをあてて包帯でくるむ。
- 受診する場合は、薬はぬったりしない。
※広範囲を冷やし続けると、体温が下がる危険があります。119番通報して急いで専門の病院に行きましょう。
頭を打った
数時間から数日は子どもの様子に注意しましょう。
打った直後・・・激しく泣きますが、泣きやんだ後いつも通りにしていれば、おおかた大丈夫。
目安
- すぐ大声で泣いた。
- けいれん、吐き気がない。
- 泣きやんだ後はケロリとしている。
- 打ったところにへこみがない。
要注意は?・・・脳神経外科がある病院を受診
- 意識がない
- すぐに泣かず、様子が変なとき
- おう吐やけいれんがある
- 頭痛がひどい
- 打ったところにへこみがある。
- 数日たって、おう吐が出てきた、言葉が不明瞭、転びやすい、全く元気がないなど。
自宅でのケアは?
- 48時間は様子をみましょう。
- コブができた場合は冷たいタオルなどで冷やして、様子をみましょう。
誤飲・誤食・中毒
- 赤ちゃんは、何でも口に持っていきます。重要なのは、飲み込みそうなものを近くに置かないことようにしましょう。
自宅で注意すること
- 直径3cm程度のものは飲み込めるので近くに置かない。
- たばこの後始末はしっかり行う。
- 子どもが興味を示す容器に、危険なものを入れない。
(例:ペットボトル容器に農薬、空き缶にたばこの吸い殻など。)
自宅での対処法は?
1.のどに詰まらせたとき
- 1歳以下の場合⇒子どもを片腕にうつぶせにのせ、手であごを固定して支えながら、背中を手のひらの付け根で「ドン」とたたく。
- 1歳以上の場合:うつぶせにした子どもの胃の部分をひざにあたるようにのせ、足を脇の下にはさんで固定しながら、背中を手のひらの付け根で「ドン」とたたく。
その結果
物が出てきた。楽になった。⇒様子をみて大丈夫。(必要に応じて病院を受診)
まだ苦しそう。顔色が悪い。⇒すぐに救急車を!!
2.食べた・飲んでしまったら
飲んだものにより対応が変わります。水を飲ませたり、吐かせたりする処置もありますが、吐かせてはいけないものもあるので注意しましょう。
- 灯油、シンナーなど揮発性の強いものや強酸・強アルカリの洗剤等を飲んだ場合は、吐かせてはダメなので、すぐに救急車で病院へ。
- 「何を」「どのぐらいの量」飲んだのかを、受診の際に正確に伝えましょう。
処理がわからないときには
日本中毒情報センター 中毒110番 365日対応
※化学物質(たばこ、家庭用品など)、医薬品、動植物の毒などによる中毒事故についての情報提供、相談が行われています。
一般市民専用電話
- つくば
電話番号029-852-9999(9時~21時対応) - 大阪
電話番号072-727-2499(24時間対応)
たばこ専用電話
電話番号072-726-9922(24時間対応テープによる情報提供)
詳しくは、公益財団法人日本中毒情報センター(外部リンク)で情報提供しています。
この穴は3歳児の口の大きさです。
この円(直径39mm)の中を通る物は子どもの口に入ります。
- 2017年5月18日
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