中山義秀文学賞
中山義秀文学賞
『中山義秀文学賞』は、平成5年4月に大信村(現白河市大信)に、「中山義秀記念文学館」開館を記念して創設されました。主催者は同文学館に事務局を置く中山義秀顕彰会、共催は白河市および白河市教育委員会、中山義秀記念文学館です。
前年4月1日より当年3月31日までに刊行された書籍を対象に、日本の歴史を素材とした文学作品(歴史・時代小説)の中から、もっとも優れた作品に与えられます。受賞者には、正賞、副賞として賞金100万円、白河産米1俵、白河だるまが贈られます。
現在、歴史・時代小説を対象とした文学賞は希少であり、第9回から行っている公開選考方式はきわめて珍しく、選考会には県内外から多くの文学ファンがいらっしゃるなど、回数を重ねるごとに全国的な知名度も上がり、作家の皆さんが是非とも欲しい賞の一つとなってきています。
中山義秀文学賞公開選考会
令和6年10月13日開催「第30回最終選考会」の様子
選考の結果、荒山徹著『風と雅の帝』が第30回中山義秀文学賞に決定しました。
(写真は、右から伊東潤委員・上田秀人委員・澤田瞳子委員・細谷正充委員)
贈呈式・受賞記念講演会
第30回中山義秀文学賞記念事業第1部「贈呈式・受賞記念講演会(令和6年11月10日)」の様子
写真左 荒山徹氏
写真左 荒山徹氏、 右 上田秀人氏(最終選考委員)
荒山徹氏による受賞記念講演の様子
中山義秀文学賞 歴代受賞者
受賞回 | 受賞年度 | 受賞作品名 |
受賞者名 (敬称略) |
---|---|---|---|
第1回 | 平成5(1993)年 | 五左衛門坂の敵討 | 中村 彰彦 |
第2回 | 平成6(1994)年 | 長い道程 | 堀 和久 |
第3回 | 平成7(1995)年 | 罪なくして斬らる | 大島 昌宏 |
第4回 | 平成8(1996)年 | 江戸職人綺譚 | 佐江 衆一 |
第5回 | 平成9(1997)年 | 鎌倉擾乱 | 高橋 直樹 |
第6回 | 平成12(2000)年 | 始祖鳥記 | 飯嶋 和一 |
第7回 | 平成13(2001)年 | 余寒の雪 | 宇江佐真理 |
第8回 | 平成14(2002)年 | おすず 信太郎人情始末帖 | 杉本 章子 |
第9回 | 平成15(2003)年 | 白春 | 竹田真砂子 |
第10回 | 平成16(2004)年 | 武家用心集 | 乙川優三郎 |
第11回 | 平成17(2005)年 | 天馬、翔ける | 安部龍太郎 |
第12回 | 平成18(2006)年 | 雲を斬る | 池永 陽 |
第13回 | 平成19(2007)年 | 天地人 | 火坂 雅志 |
第14回 | 平成20(2008)年 | 清佑、ただいま在庄 | 岩井三四二 |
第15回 | 平成21(2009)年 | 彫残二人 | 植松三十里 |
第16回 | 平成22(2010)年 | 孤闘 立花宗茂 | 上田 秀人 |
第17回 | 平成23(2011)年 | 孤鷹の天 | 澤田 瞳子 |
第18回 | 平成24(2012)年 | 涅槃の雪 | 西條 奈加 |
第19回 | 平成25(2013)年 | 破天の剣 | 天野 純希 |
第20回 | 平成26(2014)年 | 峠越え | 伊東 潤 |
第21回 | 平成27(2015)年 | 沙羅沙羅越え | 風野真知雄 |
第22回 | 平成28(2016)年 | 眩(くらら) | 朝井まかて |
第23回 | 平成29(2017)年 | 荒仏師運慶 | 梓澤 要 |
第24回 | 平成30(2018)年 | 守教(上・下) | 帚木 蓬生 |
第25回 | 令和元(2019)年 | がいなもん 松浦武四郎一代 | 河治 和香 |
第26回 | 令和2(2020)年 | まむし三代記 | 木下 昌輝 |
第27回 | 令和3(2021)年 | 化け者心中 | 蝉谷めぐ実 |
第28回 | 令和4(2022)年 | 身もこがれつつ小倉山の百人一首 | 周防 柳 |
第29回 | 令和5(2023)年 | (受賞作品なし) | - |
第30回 | 令和6 (2024) 年 | 風と雅の帝 | 荒山 徹 |
大信図書館「文学賞受賞者コーナー」
「中山義秀文学賞」歴代受賞者の作品コーナーを、文学館併設「大信図書館」に設けており、歴代受賞作品のほか、受賞者の主な著作を所蔵しています。その他、大信図書館では歴史時代小説も多数所蔵していますので、ご利用ください。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは中山義秀記念文学館です。
〒969-0309 福島県白河市大信町屋沢田25
電話番号:0248-46-3614 ファックス番号:0248-46-3702
メールでのお問い合わせはこちら- 2024年11月13日
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