絹本著色琴棋書画図屏風【けんぽんちゃくしょくきんきしょがずびょうぶ】
(左隻)
(右隻)
指定種別 | 市指定 重要文化財(絵画) |
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指定年月日 | 令和5年3月13日 |
所在地 | 白河市二番町 |
所有者 | 公益財団法人 藤田教育振興会 |
技法・大きさ | 絹本著色・六曲一双屏風 本紙各縦151.1cm、横345.2cm |
六曲一双の屏風に描かれた人物画で、高士・文人たちが琴や書を嗜む様子を右隻に、棋(囲碁)や画を楽しむ様子を左隻に描くほか、樹木や奇石、器物などが細部まで精緻かつ重厚に描写されている。
作者の蒲生羅漢(1784~1866)は白河の画家で、白河藩主松平定信の御付絵師である谷文晁に入門し、定信による京都・石山寺縁起絵巻の模写事業に参加した。羅漢は亡くなるまで白河で過ごし、多くの弟子を育成するとともに、城下や近隣の町村の人々から求められて多くの作品を描き残した。
本作品は、羅漢60歳の天保14年(1843)に描かれたものである。市内で確認されているもののうち、このような大画面の彩色画は他になく、貴重である。白河の近世絵画史に重要な役割を果たした羅漢の代表的な作品といえる。
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