(伝)亜欧堂田善作 ビードロ絵【(でん)あおうどうでんぜんさく びーどろえ】
指定種別 | 市指定 重要文化財(絵画) |
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指定年月日 | 昭和39年3月6日 |
所在地 | 白河市愛宕町 |
所有者 | 関川寺 |
技法・大きさ | ガラス・油彩 縦51cm、横71cm |
本ビードロ絵は、亜欧堂田善の作と伝わるものである。田善は、洋風画と銅版画技法を研究し、司馬江漢と共に銅版画の先駆者として知られており、田善の肉筆洋風画は、江戸を中心とした名所風景図が多く、人物のほとんどいない純粋の風景画と風俗趣味の加わったものに分けることが出来る。本絵は後者の風俗画的傾向が強く、また遠近法を取り入れた田善の特色が見られるため田善作として伝わったものであろう。
ビードロ絵は、ガラス絵のことで、ガラス板の一方の面に泥絵具や油絵具で描き反対側から光を当てて鑑賞するもので、日本では文化年間に伝わり江戸末期に流行した。
本絵には、「相州江嶋図 元治元年甲子夏四月吉祥日 奉献具 大辯才天廣前常盤彦之助藤原克敬謹識 関川寺」と記され、元治元年(1864)に、常盤克敬が、関川寺境内の弁財天に奉献したことが知られる。
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