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天神山【てんじんやま】 (附)天神神社

天神山

天神山(西側より)

天神神社(天神山の附)

天神神社

指定種別 市指定 史跡
指定年月日 平成26年4月17日
所在地 白河市天神町
所有者 天神神社
指定面積 2110.04m2

白河市天神町にある高さ約11メートルの小山である。山名は山上にある天神神社に由来するとみられる。小峰城の南西に位置し、奥州街道沿いにあるこの山は、近世白河の城下町の形成や防御に重要な役割を果たしたと考えられる。

慶長年間(1596~1614)の城下を記したとみられる「白河城之図」(宮城県図書館蔵)には、すでに「天神山」の名称とともにこの山が描かれる。絵図によれば、小峰城とその城下は土塁で囲まれた「惣構え」の手法を用いていたとみられるが、天神山はその土塁と一体となり、南西端の防御壁を形成していた。また、白河へ北上してきた奥州街道は、天神山のふもとで東へ直角に折れており、山は城下町の西の基点となるとともに、町の西の守りを担うものでもあった。かつての城下町の形態は現在でもほぼ残されており、天神山は現在に至る町のなりたちを考える上では欠くことのできない要素の一つといえる。

附の天神神社は、この天神山に勧請された年代は不明であるが、城下の鎮護や領民守護を目的として置かれたと考えられる。かつて存在した「白河七天神」の一つであり、唯一現存する社である。 

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