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磨崖三十三観音及び阿弥陀三尊来迎像【まがいさんじゅうさんかんのんおよびあみださんぞんらいごうぞう】

磨崖三十三観音及び阿弥陀三尊来迎像

指定種別 市指定 史跡
指定年月日 昭和55年3月14日
所在地 白河市表郷番沢字大平
所有者 個人

関山の東麓、満願寺観音堂の東口参道の岩肌に刻まれている仏像群で、「硯石三十三観音」と通称されている。

一般に三十三観音とは、現世利益のために応現(仏や菩薩が衆生を救うため、時機に応じた姿となって現れること)する観世音菩薩の三十三応化身にちなんで考えられたものである。またこの三十三応化身に基づき設けられた三十三所観音霊場の本尊(千手観音・十一面観音)を一堂に集めたものも三十三観音と呼ぶ。硯石の三十三観音の像はほとんどが千手観音・十一面観音であるので、後者の三十三観音であり、他に阿弥陀三尊の来迎像(臨終に際して仏が往生させるため迎えに来ること)なども含めて37体の像と梵字などが彫られている。

これらの石仏は、いずれも江戸時代中期につくられたものと推定される。当時民間信仰が盛んだったことをうかがわせるものである。

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