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石阿弥陀の一里塚【いしあみだのいちりづか】

石阿弥陀の一里塚

東側からみた一里塚

指定種別 市指定 史跡
指定年月日 平成21年8月28日
所在地 白河市白坂石阿弥陀ほか
所有者 個人・白河市
大きさ 北側 直径約12~13m、高3.2m
南側 直径約7~12m、高2.5m

白河南中学校東方の畑地にあり、南北に2基並列している。塚と塚との間隔は約10mである。

北側の塚はほぼ原型を留めていると考えられるが、南側の塚は東側が一部欠損している。

一里塚は江戸幕府が慶長9年(1604)に東海道・東山道・北陸道に一里(約4km)ごとに5間(約9m)四方の大きさの塚を築かせたのが始まりとされる。「白河風土記」の皮籠村の項には、当時の奥州街道(現国道294号)沿いの一里塚(現在は一里段の地名のみが残る)とともに、この一里塚が「往古ノ一里塚」とされ、「古街道ナリシ時ノ塚」と記される。

平成17年・18年(2005・2006)の白河南中学校建設に伴う「芳野遺跡」の発掘調査では、調査区域から一里塚の方向に東西に延びる17世紀前半の道路跡(幅約10m)の存在が確認された。道幅から当時の主要道の可能性が高く、このことから石阿弥陀の一里塚は慶長年間(1596~1615)に成立した初期の奥州街道に伴う一里塚と考えられる。

塚が2基とも残り、当時の道幅を伺い知ることができるとともに、白河城下への主要街道の変遷を物語る重要な遺跡である。

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