銅鐘(龍蔵寺)【どうしょう(りゅうぞうじ)】
指定種別 | 国認定 重要美術品(工芸品) |
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認定年月日 | 昭和18年10月1日 |
所在地 | 白河市年貢町 |
所有者・管理者 | 龍蔵寺 |
大きさ | 総高135.5cm 口径93.0cm |
年貢町の龍蔵寺(真言宗)に伝来する銅鐘である。
この銅鐘は、元禄4年(1691)に白河藩主松平(奥平)忠弘(まつだいら(おくだいら)ただひろ)が大檀那として寄進したもので、鋳物師(いもじ)は太田重久ほか2名である。乳(ち)がなく、乳の間の蓮台上には胎蔵界五仏の種子があり、池(いけ)の間には百字真言が記されている。撞座(つきざ)は5個あり、金剛界五仏の種子が複弁八葉蓮華の円内に表され、下帯には輪宝と法螺貝が交互に配されている。
池の間には銘文があり、大檀那の松平忠弘のほか町奉行2名、町年寄4名、名主2名と鋳物師等の名前が記されている。
乳の間に乳がないのが大きな特徴であり、古来より「奥州白河のいぼなしの鐘」として知られている。
龍蔵寺は門末寺院が37箇寺ほどあった壇林(だんりん)寺(修行僧の学問所)であるとともに、当山派修験の袈裟頭・触頭を務めた寺院でもあった。
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