紙本著色源翁和尚行状縁起【しほんちゃくしょくげんのうおしょうぎょうじょうえんぎ】
那須野が原を逃げる九尾の狐
指定種別 | 県指定 重要文化財(絵画) |
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指定年月日 | 昭和45年4月24日 |
所在地 | 白河市表郷中寺字屋敷 |
所有者 | 常在院 |
大きさ |
幅33cm |
表郷地域の常在院(曹洞宗)を開基した源翁和尚と「殺生石」の伝説を描いた、詞・絵各21段からなる縁起絵巻3巻である。
鳥羽上皇の寵愛を受けた美女「玉藻前」の正体は800歳を生きた化け狐であり、上皇を呪い殺そうとしていたが、下野国(栃木県)の那須野が原で退治された。狐は殺生石となり、毒気を放って近づく人間や獣を殺していたので、源翁和尚がこの石を教化した。
源翁和尚は永和2(南朝天授2)年(1376)に常在院を開基、応永3年(1396)正月7日に亡くなったとされ、この絵巻は和尚の33回忌を記念して制作されたと伝わるが、絵巻の描写・技法からみると室町時代末期の制作と推定される。装飾性の強い濃彩の画風は、当時の土佐派の影響を受けた絵師によるものと考えられる。
この縁起絵巻は、毎年8月7日に御開帳されている。
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