金銅装笈【こんどうそうおい】(附)五智如来像・地蔵菩薩像・文殊菩薩像・御正体
指定種別 |
県指定 重要文化財(工芸品) |
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指定年月日 |
昭和43年12月10日 |
所在地 | 白河市表郷金山字犬神 |
所有者 | 犬神区 |
大きさ | 高さ82.5cm、幅66cm、厚さ32cm |
表郷地域の清水寺(曹洞宗)に伝えられた笈である。
笈は一般的に修験者が諸国を廻る際に仏像や衣服などを入れて背負った箱であるが、この笈は金銅板を貼り付け、仏像を厳かに飾るために使用したものである。
前面は上部から五つの区画(山形・袋戸・観音扉および小脇板<扉の脇>・ケンドン板・腰嵌め)に分けられ、それぞれに彫刻で様々な装飾が施されている。
最上部の山形には将軍地蔵・不動明王・毘沙門天や唐草文様などが、袋戸には大日如来など五つの仏が表される。観音扉には五重塔とその内部に大日如来、小脇板には昇龍、ケンドン板には海と池の情景の中に兎や水鳥、魚が彫られ、内側にも装飾が施され、阿弥陀三尊の来迎などが表されている。
伝来する清水寺は、白河年行事職八槻大善院に属した修験時代があり、本笈もこの時代に造られたと考えられる。年貢町の龍蔵寺が所蔵する慶長6年(1601)の銘のある鍍金装笈と同形であることから、この笈も慶長年間前後(17世紀初頭)の制作と考えられる。
笈の内部上段には、木造の五智如来像5躯、地蔵菩薩像1躯、文殊菩薩像1躯、御正体1枚が安置されている。
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