金山のビャッコイ自生地【かねやまのびゃっこいじせいち】
自生地の様子
ビャッコイ
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指定種別 | 県指定 天然記念物 |
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指定年月日 | 昭和30年12月27日 |
所在地 | 白河市表郷金山字上谷地・瀬戸原 |
所有者 | 白河市 |
表郷小学校北側の林の泉(通称不動清水)に自生するカヤツリグサ科、ビャッコイ属の植物である。
明治33年(1900)頃、鈴木貞次郎が採取し、福島師範学校(現福島大学教育学部)教諭を経て植物学者牧野富太郎に渡り「ビャッコイ」と命名され、明治37年に学会で発表された。岩代国戸ノ口原(会津若松市)付近の採取品と紛れたため、白虎隊の古戦場にちなんで命名されたという。
清らかに澄み、冷たい清水の湧く泉に自生する多年草で、通年10~12℃の水温を保つ湧泉の小流や小池沼などに限って生育し、砂質の土壌に根を張る性質がある。全体は淡緑色で長さ10~50cmに及ぶものもある。また、生育地の水深の変化に伴いその形態にも著しい相違がみられる。花は大きさ数mm程度で灰緑色を帯び、8~9月にかけて長さ5~15cmの花茎から茎頭に穂状に開く。
一説には氷河期の名残を留める植物で、日本ではここにしか自生していないとされ、平成16年(2004)に岡山理科大学の星野卓二教授によるDNA鑑定の結果、オーストラリア産ビャッコイと近縁種であることが判明した。
白河と近縁種のビャッコイはオーストラリア、インドネシア、パプアニューギニア、ニュージーランドの標高700~3900mの山地の湿地や水辺に分布し、生育の環境はそれぞれ異なり、北半球での存在は表郷のみである。
- ビャッコイの花は、8〜9月頃に訪れれば、いくつかまばらに咲いている様子を見られることがありますが、個体差があるため一度に咲くことはなく、開花状況の予測はできません。そのため、いつごろ咲くか、今咲いているか、といった問い合わせには正確なお答えができませんのでご了承下さい。
- 駐車場はございませんので、付近の鶴子山公園駐車場(徒歩約10分)をご利用ください。詳しくは鶴子山公園のページでご確認ください。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは文化財課 文化財保護係です。
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メールでのお問い合わせはこちら- 2023年5月18日
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