熊野神社御正体六面【くまのじんじゃみしょうたいろくめん】
指定種別 | 県指定 重要文化財(工芸品) |
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指定年月日 | 平成7年3月31日 |
所在地 | 白河市大信下小屋字宮沢 |
所有者 | 熊野神社 |
大きさ |
銅造 直径59.3cm |
御正体は、旧熊野神社本殿の本尊として礼拝されてきたもので、神の象徴である鏡の中に仏を浮かせた懸仏である。熊野神社の御正体(以下懸仏)は六面あり、一面のみ銅造で背銘があり、ほか五面は小型の鉄造である。
銅造の懸仏は、直径59.3cm、永享5年(1433)大檀那白河荘某父子が下野国宇都宮の工人大和政房に作らせたもので、薬師如来坐像があらわされており、一番大きなものである。ほかの懸仏は直径13.9cmから29.6cm、鎌倉時代から室町時代末期までの作で、阿弥陀三尊像や聖観音菩薩等があらわされている。
これらの懸仏が存在していたことはすでに「白河風土記」(1805年完成)に見られる。また、「熊野神社縁起」には、五庵行者が当地に紀州熊野三社を勧請し、多くの御正体や古鏡があったと伝えている。鉄造懸仏は、比較的東国に多いとされているが、熊野神社のようにまとまって伝えられているのは珍しい。
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