建鉾山祭祀遺跡【たてほこやまさいしいせき】
指定種別 |
市指定 史跡 |
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指定年月日 |
昭和55年3月14日 |
所在地 |
白河市表郷高木字高野峯ほか |
所有者 |
都々古山神社ほか |
表郷地域の高木三森地区に存在する、円錘型をした標高403mの山が建鉾山(武鉾山)である。伝説によれば日本武尊(やまとたける)が東征した際、この山頂に鉾を建てて神を奉斎したとされ、頂上に建鉾石といわれる岩と小祠がある。
この山の山容は典型的な神奈備型で、山頂付近に露出した珪質岩の母岩は、古来、神の降臨に相応しい磐座(いわくら)、石神とされた。安政3年(1856)の古図によれば、北側斜面の巨岩下は「御宝前」と記され、地区住民すら立ち入れない神聖な地であった。また、棚倉町馬場都々古和気神社がかつて鎮座していたとの伝承をもち、明治16年(1883)まで、都々古和気神社より、奥の院であるこの神域に、古式にのっとり行列する御神幸と称する神事が行われていたと伝えられる。
昭和32年(1957)、この地で石製模造品が発見されたことを発端に、國学院大学の亀井正道等により第一次調査、翌33年(1958)に第二次調査が行われた。
調査の結果、遺構は検出されなかったが、鏡・勾玉・剣・鎌・刀子・斧頭形、有孔円盤、小玉等の石製摸像品、その他の鉄鉾、青銅製擬鏡、鉄刀、鉄剣の金属製品、土師器、壺、高杯等の膨大な遺物が出土した。出土状況から祭祀の終了後に廃棄されたものと考えられ、古墳時代中期のものと推定されている。遺跡の規模は東北地方南部では最大であり、東日本を代表する祭祀遺跡である。
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メールでのお問い合わせはこちら- 2016年1月28日
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