木造地蔵菩薩立像【もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう】
指定種別 | 市指定 重要文化財(彫刻) |
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指定年月日 | 平成6年3月7日 |
所在地 | 白河市道場町 |
所有者 | 小峰寺 |
大きさ | 像高116.0cm |
地蔵菩薩は、釈迦入滅後の56億7千万年後、弥勒菩薩が出世するまでの無仏の世にあって、汚れたこの世に出現し、衆生を救ってくれる菩薩といわれる。手に宝珠を捧げ、衆生の願を満たし、諸地獄の苦を除き浄土に導いてくれるという。
本像は、左手を屈臂(くつび)して前に出し、第一、第三・四指を軽くまげて宝珠をとり、右手は屈臂して前に出し、第五指をまげて錫杖(しゃくじょう)をとる一般的な形の地蔵菩薩像である。
構造は、頭体を通して檜の一材で彫出する一木(いちぼく)造で、背刳(せぐり)が施され、桂材の背板が木釘で止められる。衣部には彩色を洗い流したような痕跡がうかがえるが、肉身部には漆箔が施される。衣文の彫出は全体的に浅く、簡略化された衣褶表情が見られる。目尻はわずかに上がり、彫眼を施した面相は威厳を感じさせる。
像高が等身大に近く、また一木造の構造から本像は、16世紀、室町時代後期頃の制作と考えられる。
本像の光背軸の墨書銘より、馬舩(まふね)地蔵として信仰されていたことが知れる。
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